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「とあるベース弾きのひとり言」

【第 15 話 】2023.2.19
  「短歌の話」

 いま放送中の朝ドラ「まいあがれ」でヒロイン舞ちゃんの幼なじみ貴司くんの作る短歌が最近気になっています。
これまでバラエティ番組「プレバト」の俳句コーナーで夏井いつき先生の解説を見ていて俳句の奥深さやテクニックに感心してましたが、こちらの貴司くんの作る短歌には味があるというか、なんか気になっています。ドラマでは句集発行にむけて悩む中、これまで出来た300首のなかのただ1句ある恋のうた

『君が行く新たな道を照らすよう千億の星に頼んでおいた』

なんか気になる句です...じつはドラマ中で説明があり本歌取りになっていて、もとうたは万葉集の奈良時代の女官狭野茅上娘子(さののちがみのおとめ
)の地方に配流された夫を思う歌

『君が行く 道の 長手を繰り畳ね 焼き滅ぼさむ 天の火もがも』

訳:
あなたが(流刑で行く)長い道のりを、手繰り寄せて折りたたんで焼き払ってしまえるような、そんな天の神の火があればなあ、欲しい。 
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  ドラマで貴志に片思いする史子いわく「その和歌に詠まれた情熱的な恋心がまるで隠し切れない炎のように梅津先生の歌に見え隠れしてるんです。したがって君というのは恋の相手です」と解説する。
短歌も非常に奥深く興味深いです。歌人の俵万智さんもご覧になっていて
下記投稿が話題になっています。

『貴司くん(とリュー北條)に捧ぐ…千億の星の一つになりたくて 心が空を舞いあがる夜 一瞬の君の微笑み永遠にするため 僕は歌い続ける』

 ドラマの中で舞ちゃんのせりふ”短歌にするとその時起こった思い出が消えずに、永遠になるんやなぁ~”は特に印象に残っています。

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