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「とあるベース弾きのひとり言」

【第 5 話 】
2022.11.15
  「4本のサックスの話」

 初めて買ったサックスは、ヤナギサワのソプラノで、浪人中に、映画「天国から来たチャンピオン」を見て主人公が吹くのを見て憧れてでした。
当時7万円してたので、お小遣いが少し足りず夏休みにバイトして、やっと京都新京極の楽器屋さんに行ったら11万円に値上がっていてショックを受けた記憶が有ります。こんな事なら、親に借金して先に買っておけばと良かったのにと物価インフレ経済の勉強になりました。
 入学後、大学の軽音楽部で、ジャズのフルバンドとコンボで中学、高校時代から演奏してたコンバスを弾いてましたが、それとは別にクラシックもしたかったのですが、オーケストラ部が、前年に廃部になっており、それで代わりに仲間を集めてクラシック室内楽部を作って、モーツアルトやストラビンスキー曲でオーボエの代わりにソプラノサックスで吹いてました。

 さて、次、2本目のサックスは会社入社後に、初めてのボーナスで買った仏セルマーのアルトです。工場バンドで2ndアルトで参加しました。
工場のバンドはマンボとか流行っていた時代からの由緒あるバンドでしたが、この当時はピアノ、ギター、ドラム、ベースのリズムセクションにサックス:アルト、テナー、トランペット2本、トロンボーン2本のフルバンドになり切れない中途半端なバンドになっていて、いつも編曲に苦労してました。
 活動は体育祭の行進曲や表彰式、クリスマスパーティなど、はたまた全社合同バンドで都市対抗野球応援で難波球場まで行ったりもしてました。
(山本リンダさんの”狙い撃ち”とか演奏してたなぁ~ !(^^)! 懐かし~い)
 あと毎年開催される、キダタローさんや、服部先生が審査員の社会人バンド音楽祭が有って優秀賞を取るべく、夏休み合宿や、昼食を早く済ませて、昼休み目いっぱい部室で練習し、残業無いときは屋上で練習もしてました。
因みにこのサックスいまはグルービンのメンバーに買出し中で、彼女曰く私の歿後は”形見として貰い受けることになっている”のだそうです。

 3本目のサックスはサックス属で一番小型、アルトの1オクターブ上のソプラニーノです。渡辺貞夫(ナベサダ)さんがアルトの持ち替えでたまに演奏しているチャルメラみたいなアレです。
この時はトルコ語習っていた校長先生に良くトルコのイベントパーティに呼ばれて、演奏する機会が有り、弦楽器のサズやウード、ハンドドラムのダルブッカ、管楽器はズルナやメイを披露してたのですが、トルコのチャルメラであるズルナはキー毎に長さの違う楽器を持ち替える必要があり、いっそのことソプラニーノにズルナのダブルリード(実は麦わら)をつければ移調の問題は解決するのではと思い、ナベサダさんの曲マイディアライフとかも吹いて遊んでましたがトルコ民謡演奏にトライしようとしてました。
が、最近の疫病騒ぎで延期実現していませんです。実は購入に際して色々有って...ソプラニーノは中々ニッチな楽器で当時Webでかなり調べた結果、イギリスのJP楽器社製が日本製の半額くらいで買えることが分かりネット注文したのですが、支払いにクレジットカードが使え無い会社で、海外送金してくれということで、銀行で手続きしたのですが、近年は資金洗浄対策が非常に厳しく言われているそうで相手先の番地までの住所、送金対象物の詳細など、住所についてはグーグルアースで調べなおしたり根掘り葉掘り聞かれて大変でした。

 4本目のサックスはアンティグアのカーブド・ソプラノです。1本目のソプラノがかなり放っておいたため錆さび状態で酷くなっており、この際あこがれていたカーブドが欲しくて買いました。
ネットでは台湾製(ちなみに最近のヤマハはインドネシア製らしい)で安いけれど重たいとか、セルマーの格安ブランドとかのうわさも有りました。
入手した結果では、そんなに重さは気にならず、音も大丈夫でした。
 グルービンメンバーにも吹いて貰いましたが、特に問題は無かったです。とりあえず、サックスはこれ以上は増やさないようにしようと思います。
 
​ 所蔵楽器サックス編でした。(^^♪

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