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グルーヴィン ジャズ オーケストラ Official Web Site
大阪 箕面を拠点に活動しているジャズバンド
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「とあるベース弾きのひとり言」
【第 19 話 】2023.5.6
「”ドラムって手足バラバラで難しいんでしょ”の話」
先ドラムって手足バラバラで難しいんでしょ”という声をよく聞きます。一見、手足バラバラそうに見えて、実はチャンと基本刻みリズムに乗って規則正しく叩いているのです。私はこれをドラム分周システムと呼んでいます。
現在ポップスで一番良く使われる16ビート・リズムを例に説明します。たいていの場合、一番基本の16個のリズム刻みは右手でライド・シンバルか閉じたハイハット・シンバルで鳴らします。
1, 2, 3, 4
5, 6, 7, 8
9,10,11,12
13,14,15,16
ここに左手はスネア・ドラムで5,13のところをアクセントで叩きます。16刻み中、2回(1/8分周です。)右足バスドラムは1,5,9、13のところでキックして鳴らします。16刻み中、4回(1/4分周です)左足は盛り上がるところで16か8刻みで使うくらいで普段はハイハットをクローズで踏み続けていてあまり活躍しません。というか体を安定するために踏ん張っているような気がします。
左手スネアは2,4,6,8...と偶数箇所を叩くときも有り、この時は1/2分周になります。
以上を基本にし一部場所をずらしたり、最後の4刻みは次の繰り返し頭が分かる様におかずを入れたりします。また右手の16刻みを8刻みに減らす代わりに、右足バスドラムに16刻みの雰囲気が出るような、役割を入れ替えたパターンあります。
いずれにしても、16刻みはどこかで感じられる様に、ずっと守られていて決してバラバラな事は無いのです。
もし本当に、すべてがテンポもビートリズムも違ってバラバラなら、とても人間には演奏不可能だと思います。まったく違う曲をそれぞれの手足でするような感じですから。電子楽器の中でもリズムマシーンは早くから開発されていたのは、電子回路的に、アナログでもデジタルでも、基本クロックから分周してつくる方法が、ドラムのリズムと相性が良く、比較的簡単に実現出来たからと思います。
ちなみにローランドのTR-808(通称、やおや)は1980年に発売され世界中で名機と評価されたリズムマシーンで、未だに根強い人気が有ります。
スウィング・ジャズは4ビートで右手はシンバル・レガートで基本を刻み、これを安定させるのに、左足はハイハットをカカトとつま先でオープン、クローズで拍ごとに鳴らします。左手のスネアは比較的自由に合いの手を入れます。ただしスウィングの基本ビートは3連の4拍です。
タタタ/タタタ/タタタ/タタタ中を抜くとターー/タッタ/ターー/タッタとシンバル・レガートになります。
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