top of page
グルーヴィン ジャズ オーケストラ Official Web Site
大阪 箕面を拠点に活動しているジャズバンド
Groovin' Jazz Orchestra の公式ホームページです♪
「とあるベース弾きのひとり言」
【第 18 話 】2023.5.6
「ベトナムの一弦琴の話」
先日、会社で珍しい楽器の話が聞きたいとのことで、ベトナムの一弦琴の話をしたら、ぜひ弾いて見たいということになり、昼休みに会社の会議室で体験会をすることになりました。この楽器ですが、日本では滅多に見かけることは無いし、ましてや触れる機会は一般の方は一生無いと思います。
さて当日は社内メールで呼びかけたこともあり、総務部長はじめ、総務課の女子3名、それに本来の希望者男女2名の6名に体験してもらい、大変喜んで頂きました。
楽器は、以前取り寄せて独学で遊んでいた、初心者向けの1台とプロ用1台の計2台で、音の小さい楽器なので拡声用小型ギターアンプも使いました。
皆さん、なかなか綺麗な音が出せずに苦労してましたが、中には勘の良い方もいたり、またスマホで写真を撮ったり、終始和やかに、大変喜んでいただきました。
という訳で、ここからやっと楽器の説明です。
この楽器:ベトナムの一弦琴、DAN BAU(ダン・バウ)と言います。
細長い箱型の共鳴本体の端近くに弦の一端を固定し、反対側の端近くに差し込んだ水牛製の棒に弦のもう一端を固定し、ここに飾りの瓢箪の頭半分様のカップが付けてあります。本体側の弦固定付近にはエレキギター同様のピックアップが付けて有り、アンプに繋いで拡声出来るようになっています。
詳しくは下記の演奏youtubeリンクをご参照ください。
音出しの原理は、簡単にいうと、1弦ギターで弦のテンションを変化させるトレモロアーム(チョーキング・レバー)を使って、しかもハーモニクスポイントだけで演奏するといえば想像していただけるかも知れません。ハーモニクスは弦の長さの整数分の1のところを軽く触れながら弾いて出す、ポーンというきれいな澄んだ音の事です。元音をドとすると、1/2の場所ならオクターブ上のド(あ)、1/3ならそのうえのソ(い)、1/4は2オクターブ上のド(う)、1/5はその上のミ(え)という風に、だんだんと音階の音が出現して来ます。
ダンバウでは主にこれらの(あ、い、う、え)のポジションを使用して、ここに小指の根本関節付近で軽く触れながら親指と人差し指でつまんだ細長ピックで弦を弾いてハーモニクス音を出します。
これだけでは間の音階音が出せ無いので、例えばドレミレドと演奏する時は、(う)でド、水牛棒を引っ張って弦のテンションを上げて、ドをレに変化させ、(え)位置でミを鳴らし、次にこれから棒を緩めてレにし、最後(う)位置でドを鳴らすということになります。前もってどのポジションで緩めるか、張るかを考えておかないと実際に曲を演奏するのは大変です。逆に棒のテンションの加減で、非常に微妙なビブラートや、音程が作れるので、これが、まるでベトナム語の発音を聞いているような心地よい音楽となります。
では、ぜひyoutubeの演奏を聞いてみて下さいませ。”美しい竹”という民謡です。
バンドメンバーでもしご興味のある方居られましたら練習の休憩時間にでも触っていただけるようにしますのでお気軽に声かけくださいませ。
よろしくお願いいたします。
bottom of page