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「とあるベース弾きのひとり言」

【第 17 話 】2023.4.3
  「ピアノの形と計算尺の話」

 さて前回半音の間隔は6%というお話をしました。
これは数学的には等比数列になります。

 1、1.06、1.124、1.19.....こんな感じです。
さてグランドピアノの形を思い出してみてください。低音側から高音側に向かって抉(えぐ)れた形になっています。この形が6%比率なのです。アップライト・ピアノしかない場合は正面蓋を開けると金属フレームに弦が同じようにカーブして張ってあるのが見えると思います。テンションや重さなど同じとすると弦長と周波数の関係は逆になりますが、(2倍の長さは、半分の周波数)右左逆にして長い方:低い音から短い方:高い音の方に向かってあの抉れた形となっています。これは数学的な対数の身近な1例です。対数log2=12(底は1.06


 私の学生時代には電子計算機が出だしたところでタイプライター位の大きさで30万円とかしてました。そこで授業では計算尺で掛け算をしてた憶えがあります。
計算尺は対数目盛の物差しが2つペアになって居り、2個をずらすことで目盛の足し算の結果が対数では掛け算になるというものでした。有効数字3桁で実用的でした。
宮崎駿作品の”風立ちぬ”で主人公の技師が戦闘機の設計時に使っていたので気づかれた方、おられたかも知れません。それが画期的なカシオミニが出て一般に普及しだして、今や100均で売っているというか、もはや買わなくてもスマホアプリで入っている時代となりました。音関係についても、チューナー、録音機、ビデオ、メトロノーム、簡易ピアノやシンセまて、全てスマホで済みます。

 まさにスマホ様さまです。

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