top of page
グルーヴィン ジャズ オーケストラ Official Web Site
大阪 箕面を拠点に活動しているジャズバンド
Groovin' Jazz Orchestra の公式ホームページです♪
「とあるベース弾きのひとり言」
【第 1 話 】2022.10.16
~調弦の話し~
管楽器の人には分からない世界だと思いますが、少々お付合いのほど。
コントラバスはヴァイオリン族の中では変わり者で、形からも分かるように「いかり肩」のバイオリン、ビオラ、チェロと違って「なで肩」でそのルーツのヴィオラ・ダ・ガンバに由来しています。
バイオリンは低音から高音弦への順にソ、レ、ラ、ミと5度音程間隔ですが
コントラバスはミ、ラ、レ、ソと4度音程間隔に調弦します。
もっとも無理に5度にすると、とてもじゃないけど指が届かず演奏は困難なのもあると思います。
ギターの6弦はミラレソシミとソシを除いて4度音程。三味線の3弦の間隔は本調子は低音から高音弦へと4度と5度、二上りは5度と4度、三下がりは4度と4度。中東楽器のウード6コース11弦は種々の調弦は有るがほぼ4度、同じくサズは3コース7弦(復弦で3弦とみなせる)だが、ラソレ(2,5度)、ソレラ(5,5度)と後で述べる最低弦を除きほぼ5度。
と、ここで皆さんすでにお気づきだと思いますが、どれも4度か5度になっています。
理由は簡単でチューナーなどの便利なものが無い時代は簡単に耳だけで合わせられる完全4度か5度にせざるを得なかったということです。
また5度音程は2弦にまたがって同じ基本位置で指だけでより多く音階音が弾けるためメロディー演奏に都合良く、またギターの4度は和音を押さえる場合に上手く3和音が重ねていけるようになっています。ソシの変則も和音のためだと考えられます。
また最低音弦はドローン音(通奏低音、持続音)用に、曲の主音に合わる場合が有ります。
あとギターの変則チューニングについても奥が深く、一番面白いのはメジャーコードに全開放弦を合わせておけば、フレット(音高の勘処の指板上の棒状のもの)に沿って平行移動するだけで簡単に和音が変更できるというのも有ります。
PS.
*楽器の温度変化による音高変化は、管楽器では温度が上がると上がりますが、弦楽器は反対に下がります。弦が伸びてテンションが緩んで音も下がると考えています。
*キルギスの楽器コムズは少し習いましたが通常は上から下の弦に向かって音高が上がる調弦なのですが、これと逆になっているので、下弦から弾いていくため、
なまじギターの経験が有るととても難しかったです。
bottom of page